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九月九日の事であります。打ち合わせがあって船橋方面へ。都心をまたいで出かけた夕方、まだ全部の用事が済まないのに、ふと気がつくと走行中チャージランプが点きっぱなしに…… 何度かまたたいた記憶もあるけど最終的には点いたまま。
発電系のどこかでトラブルです。予備部品も持ち歩いていないし、出先じゃどこがやられたか見当のつけようもない。もう一つ用事を済ませないと帰れないのに、さていつまで動いてくれるやら。
バッテリーの充電は充分だし電圧計も12ボルト以上示し続けている。首都高を横断するくらいは持つだらうとほぞを固めて、ポジション・ランプだけで薄暮の時間帯を切り抜けました。こういう時はLED化してあるので少しは気が楽。
無事帰り着いたはいいんだけど、翌日はPさんのお供で飛騨高山までツーリングの予定。あちらには予備もあった筈だから、部品交換で直ればそのまま出発できる。虫のいい思案をしたものの、Pさんのとこへ辿り着けるか着いたとして直せるか、頼りない事おびただしいので詫びを入れて土壇場でキャンセルにしてもらいました。残念な事に、高山で合流するはずのRTパパさんにはお目にかかれずじまい。
さて、気を取り直してトラブルシュートです。レギュレータか、ダイオードボードか、オルタネータ本体か。この順番でチェックしていくのが定石のようなので、まずはレギュレータから。
FAQにあるように、ジャンパー線を用意してレギュレータの代わりに差し込み、エンジンを掛けて回転を上げチャージランプを見ると、点灯したまま。これでレギュレータでない事が判明です。
次はダイオードボードということになりますが、ここでちょっとズルを。頼りにしているwo氏に相談すると、「それ、きっとロータの断線だね、頻度的には一番あることだもの。予備ならうちにあるし交換してみる?」というありがたい仰せ。
オカメを外しオルタネータ回りの配線をはぐってまっしぐらにロータのチェックです。テスタの針を当てると、案の定導通なし。犯人はロータで決まりです。念のためプラシの長さや接触圧もチェックしますが問題なし。複数箇所が一時にやられる事はまあ考えにくいし、マウントを含め取り付け状況もしっかりしているので、ダイオードボードのチェックは省略です。
午後、無事wo氏宅に辿り着き交換作業。専用のロータ・プーラーをもってしても噛み合わせを外すには二人いた方が楽でした。クランクの空回りを防ぐため、一人がギアを入れてブレーキを掛けているわけです。
早速エンジンを再始動し回転を上げると、今度はチャージランプが消灯。電圧計も13ボルト近くを指しています。やれやれこれにて一件落着…… おっとそうはいかない、予備品をそのまま付けっぱなしにはできません。自機用にちゃんと一つ調達せねば。ここまでで充分長過ぎるので、続きは「ロータ調達篇」ででも。
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